MVNO 格安SIM 2015年7月データ通信情報まとめ

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7月は、au系のMVNOサービスが新たに2つ登場。

大手電機メーカー系MVNOが本腰を入れて行った料金プランリニューアルに対し、

いつもどおりにネット通販系MVNOが対抗値下げとサービス改善を行うなど、6月以上に話題が多かった。

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au系MVNOサービスが新たに2つ登場

7月、au回線を利用するMVNOサービスが新たに2つ登場した。

九州通信ネットワーク(QTNet)の「BBIQスマホSIM a」と、

あなたの幸せが私の幸せ世の為人の為人類幸福繋がり創造即ち我らの使命なり今まさに変革の時ここに熱き魂と愛と情鉄の勇気と利他

の精神を持つ者が 結集せり日々感謝喜び笑顔繋がりを確かな一歩とし地球の永続を約束する公益の志溢れる我らの足跡に歴史の花

が咲くいざゆかん浪漫輝く航海へ(あなたの幸せが私の幸せ)の「ハピネスモバイル」。

ハピネスモバイルは7月23日に、BBIQスマホSIM aは8月3日にそれぞれサービスを開始している。

 

QTNetでは、ドコモ回線を利用するMVNOサービス「BBIQスマホSIM d」を提供中で、

au回線を利用するKDDIバリューイネイブラー(KVE)のMVNOサービス「UQ mobile」も販売している。

今回加わるBBIQスマホSIM aは、UQ mobileとは異なるサービスで、料金体系も含めて独自のものとなっている。

これにより、「BBIQスマホSIM」は、個人契約ができるMVNOサービスとしては初めて、マルチキャリア対応を果たしたことになる。

ただし、先にマルチキャリア化を表明したケイ・オプティコムの「mineo」のように、

回線提供者を超えたパケットシェアやパケットギフトには対応していない。

 

一方のハピネスモバイルは、6月分の定点観測に登場した出雲ケーブルビジョンの「ICVモバイル」と同様、

KVEのモバイルサービス基盤をベースとし、UQ mobileと同じ料金プラン、同じ端末を提供する。

月額利用料金から毎月10円を財団を通してカンボジアの教育環境向上のために寄付するという独自要素はあるものの、

大きな差別化には至っていない。

サービスメニューをMVNEと同一にすることは、MVNOサービスを迅速に始められるというメリットがある。

事実、ハピネスモバイルは発表からわずか5日後の7月28日からサービスを開始している。

事前の準備はもちろんしていたのだろうが、1からサービス構築をしていたらここまで迅速に対応できはしない。

ただし、どのMVNOも同じようなサービスメニューだと、「どうしてもここじゃなきゃイヤだ!」という動機に欠けることも事実。

もうすこし、プランやサービス面での差別化を進めないとまずいと思う。

パナソニックの「Wonderlink」が料金プランをリニューアル

パナソニックのMVNOサービス「Wonderlink」は7月16日、料金プランのリニューアルを行った。

 

「LTE Iシリーズ」では、「2Gシングル」プランの高速通信可能容量を3Gバイトに引き上げて新しい「3Gシングル」プランとした上で、

高速通信容量が5Gバイト、7Gバイトとなる「5Gシングル」「7Gシングル」をそれぞれ新設した。

旧「3Gシングル」プランについては、既存ユーザーは「4Gシングル」プランとして継続利用できるものの、新規販売を終了した。

「LTE Fシリーズ」では、「F-使い放題700」と「F-7G」の2プランが新登場した。

月間の高速通信可能容量は前者が1Gバイト、後者が7Gバイトで、超過時は従来の512kbpsよりも高速な700kbpsで通信できる。

ただし、24時間以内に1Gバイト以上通信すると、混雑時に通信速度制限がかかる場合がある。

旧プランの「F-1G512」「F-2G512」については、新規販売を終了した。今後も既存契約者は現在の料金・利用条件で継続利用できる。

今回のプランリニューアルで新たに誕生したIシリーズの7Gシングルは月額1870円(税別)で、7Gバイトプラン最安値を記録した。

また、Fシリーズは容量が超過しても700kbpsで利用できるため、

「LINE MUSIC」「AWA」「Apple Music」といった定額音楽ストリーミングサービスを楽しめるプランとなっている。

率直に言うと、筆者はパナソニックのWonderlinkに対するやる気に疑問符が浮かんでいたのだが、

どうやらその心配は杞憂に終わりそう。

7月も対抗値下げするDMM mobile 新プランも登場

Wonderlinkが業界最安値のタイトルを獲得したからには、

「全プラン業界最安値」をウリとするDMM.comの「DMM mobile」が黙っているはずがない。

Wonderlinkのプラン改定から6日後の7月22日、DMM mobileは7GBプランの月額料金を1880円(税別)から1860円(税別)に値下げした。

 

これにより、Wonderlink Iシリーズ 7Gシングルよりも10円安くなり、薄氷ながら業界最安値の座を奪還したことになる。

7月としては、2日に行われた「NifMo」のプロモーションプランへの対抗に次ぐ2回目の値下げとなる。

また、DMM mobileは、従来プランより大容量な「15GBプラン」(月額4570円(税別))・「20GBプラン」(月額6090円(税別))と、

通信速度が上下200kbpsだが安価に使える「ライトプラン」(月額440円(税別))を新たに用意した。やはり、いずれも業界最安値である。

 

とりわけ、速度を抑えて安価にするプランでは、今まで最安値を保っていた「ワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE」の480円プラン(月額445円

(税別))を下回ることは大きなニュース。

ただし、カタログスペック上の通信速度はワイヤレスゲートの方が50kbps速い。

料金を取るか、スピードを取るか。いずれもわずかな差ではあるが、選択肢ができたことは素直に歓迎するべき。

ここにきて、au回線を利用するMVNOが少しずつではあるが増えてきた。

au系MVNOは、対応端末が大きな課題である。

日本で流通しているSIMロックフリー端末は技術適合認証(技適)などの都合でほとんど対応しておらず、au純正の端末を使おうにも、

最近のVoLTE対応(CDMA2000非対応)のものは使えない。

iOSデバイス(iPhoneやiPad)も、iOS 8以降では全く通信できない状態で、

au回線のMVNOを利用しようとすると端末の選択肢が限られてしまう。

しかし、それをどうにかしようという動きもある。

法人向けにau回線のMVNOサービスを提供しているインターネットイニシアティブ(IIJ)が、

iOS 8で通信可能なAPNプロファイルの作成に成功した。

 

この通信プロファイルは、まだ不安定な面があるのも事実だが、iPhoneやiPadでau系MVNOが使えるようになれば、

普及面で大きな弾みとなるはず。

もっと言えば、SIMロックフリーのAndroidスマホ・タブレットの選択肢も増えれば、更なる普及の弾みになるはず。

技適などを取得するには、大きな手間とコストがかかるのは事実だが、この壁を乗り越えないと、

au系MVNO増加の動きはすぐ止まってしまう。

KDDIが自ら、ということは無いにしても、KVEやケイ・オプティコムなど、

既にau系MVNOを展開している事業者はもっとメーカーに積極的に対応を働きかけても良いのではないか。

「au系MVNOにして良かった」と多くのユーザーに感じてもらうには、それぐらいしないといけないと考えている。

既存のau系MVNOの奮闘に期待したい。

また、本文中ではトピックに挙げなかったが、ソフトバンク(旧ソフトバンクモバイル)もMVNO事業に向けた動きを見せ始めた。

7月1日に、MVNO事業子会社として「SBパートナーズ」を設立した。

 

KDDIにおけるKDDIバリューイネイブラーに相当する立ち位置となるSBパートナーズだが、

自社ブランドでのMVNO事業は予定しておらず、あくまでMVNEに徹するところが大きな違い。

ソフトバンク回線を使ったMVNOサービスと言えば、今までは「Disney mobile on SoftBank」(2017年末終了予定)や、

旧イー・モバイルの「EMOBILE 4G-S」など、事実上グループ内に閉じたものばかりだった。

SBパートナーズ設立で、グループ外MVNOがどれだけ登場するのか、注目したい。

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