総務省が改定したガイドラインに沿って、2015年5月以降に発売される機種において原則義務化された「SIMロック解除」。
各キャリアともに、対象端末の購入から6カ月(または180日)経過していることが、ロック解除の条件となっている。

このうち、NTTドコモでは7月13日から解除に応じる条件を一部変更した。
手続きに使う回線で、過去にSIMロック解除手続きをしたことがある場合、
最新の解除手続きから6カ月を経過した日からSIMロック解除できるようになった。
この新条件における「最新の解除手続き」には、2015年5月以前に発売された機種のSIMロック解除手続きも含まれる。
つまり、前回の手続きから6カ月以上たっている回線で、2015年夏モデルに機種変更すれば、
その場で(あるいは持ち帰ってすぐに)SIMロックを解除できる。
SIMロック解除手続きは「My docomo」からなら無料でできる
ドコモでは、2015年5月以降の発売機種のSIMロック解除手続きを、My docomo(Web)、
ドコモインフォメーションセンター(電話)とドコモショップ(店頭)で受け付けている。
手数料は、My docomoでは無料、それ以外では3000円(税別)となる(※)。
当然、一番お勧めしたいのは、手数料のかからないMy docomoでの手続き。
※2015年5月以降発売の機種で、Web・電話でのSIMロック解除ができないもの(モバイルルーターなど)は、
ドコモショップにて手数料無料で手続き可能
My docomoにログインしたら、「サービス一覧」の「ドコモオンライン手続き」の中にある「もっと見る」をクリックする。
すると、オンライン手続きの一覧が出てくるので、その一番下にある「SIMロック解除」をクリックする。
すると、SIMロックを解除する機種を選択する画面になる。オンライン手続きで解除対象となる機種が1機種しかない場合は、
その機種があらかじめ選択されているので、解除したい機種で間違いなければ、そのまま画面を下にスクロールして進めよう。
対象となる機種が複数ある場合は、どの機種をロック解除するのか選択してから画面を下にスクロールする。
画面を下に進めると、「手続き内容の確認」がある。手続き内容は、「SIMロック解除を申し込む」ことだけなので、
あらかじめチェックが入っている。
注意事項には、SIMロック解除に関する手続き上の注意点が書かれているので、熟読の上、
「SIMロック解除の注意事項に同意する」にチェックマークを入れて画面を下にスクロールしよう。
画面を一番下まで進めると、「受付確認メールの送信」手続きとなる。通常の手続きでは、メールを送信せずに、
受付履歴で確認することもできる。
しかし、Android端末のSIMロック解除では、ロック解除を実行する際に必要な「SIMロック解除コード」を確実に伝達するために、
メールを送信しないオプションを用意していない。確実に確認できるメールアドレスを選択(入力)して、「次へ」をクリックして進もう。
次に進むと、申込み内容の確認となる。
SIMロック解除する機種と製造番号、受付メールの送信先を確認し、「手続きを完了する」をクリックすると、手続きが始まる。
手続きが完了すると、完了メールが送信されると同時に、画面にも「SIMロック解除コード」が表示される。
この解除コードは、端末の状況によってはまれに再度入力を求められることもあり得るので、大切に保存しておこう。
SIMロック解除へ
SIMロック解除コードが発行されたら、対象の端末で、ロック解除操作をする。
今回解除するARROWS NX F-04Gを含め、Android端末のロック解除手順はほぼ共通で、以下の通りとなる。
- 端末の電源を切る
- 本体に他社のSIMカードを入れる
- 電源を入れる
- 「SIMネットワークのロック解除PIN」画面が出たら、SIMロック解除コードを入力
- 「ロック解除」をタップする
- 成功すると、ホーム画面(または端末ロック画面)に戻る
上記手順において、注意したいことが2つある。
1つは、用意すべき「他社のSIMカード」である。ここでいう「他社」は「ドコモ以外のSIM発行者」のことで、KDDI(au)、
ソフトバンク、Y!mobile、あるいは海外の携帯電話事業者を指す。
ドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードは、ドコモが発行者となるため、SIMロック解除には利用できない。
SIMロック解除をするときは、「ドコモと全く関係のないSIMカード」を用意しておくようにしたい。
事業者 | 発行主体 | 利用可否 |
---|---|---|
au(au ICカード) | au | ○ |
ソフトバンク(USIMカード) | ソフトバンク | ○ |
Y!mobile(USIMカード) | ソフトバンク | ○ |
海外事業者のSIMカード | 海外事業者 | ○ |
ドコモ回線を使う MVNOのSIMカード |
NTTドコモ | × |
au回線を使う MVNOのSIMカード |
au | ○ |
ソフトバンク回線を使う MVNOのSIMカード |
ソフトバンク | ○ |
もう1つは、「『SIMネットワークのロック解除PIN』の入力画面」だ。ここで入力すべきなのは、
手続き完了メールまたは手続き完了画面に出ている「SIMロック解除コード」なのだが、「PIN」という文字につられて、
SIMカードに設定されたPINコードやPINロック解除コード(PUKコード)などを入力してしまうことのないようにしたい。
3回連続して間違えると、簡易ロックがかかる。この場合、本体を再起動すれば、再度入力できるようになるが、
10回連続して間違えると全ての通信機能にロックをかけられてしまう。
設定方法を熟読していれば、ここまで連続して間違えることはないと思うが、気を付けておきたい。
ロック解除できているか確認
SIMロック解除に成功すると、まず、挿したSIMカードのオペレーター(事業者)が表示される。
APN(アクセスポイント名 : データ通信をする際の接続先情報)を設定し、データ通信できるようになると、
ネットワークオペレーターも表示される。
ARROWS NX F-04Gでは、端末設定内にある「端末情報」でもSIMロック解除状況を確認することができるようになっている。
ドコモでは、2015年5月以前の端末でも、iPhone・iPad以外はSIMロック解除に応じている。
ただし、ロック解除のためにドコモショップに出向く必要がある上、3000円の手数料もかかる。
それに対して、2015年5月以降の端末では、機種購入(あるいは前回のSIMロック解除手続き)から6カ月待てば、無料でSIMロック解除
ができる。
SIMロック解除をすることのメリットの1つとして、海外旅行・出張中に、より安価な海外のプリペイドSIMカードを使えることがある。
もしも、頻繁に海外に行くことがあるなら、SIMロック解除手続きを積極的に使うと良い。
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