ASUS SIMフリータブレット「ZenPad 8.0(Z380KL)」詳細レビュー

ZenPad 8.0(Z380KL)
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ASUSの「ZenPad 8.0(Z380KL)」(以下、Z380KL)は、その名の通り8型ディスプレイを搭載するAndroidタブレット。

Wi-Fi(無線LAN)だけではなくLTE/3G/GSMのモバイル通信機能を備え、しかもSIMロックフリーだ。さらに、3G/GSMでの音声通話にも対応している。

価格は3万円(税別)前後と、お手頃なことも特徴。

ZenPad 8.0(Z380KL)

Asustek Z380KL-BK16 [ASUS ZenPad 8.0 (Z380KL)] 8型タブレット(SIMフリー/ブラック)

価格:32,390円
(2015/11/19 16:06時点)
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スマートフォン全盛のご時世に生を受けた「音声通話ができるタブレット」であるZ380KLは、誰を想定した機種なのか。

 

スペック「ミドルレンジ」

Z380KLのスペックは、いわゆる「ミドルレンジ」(中位)に相当する。プロセッサはQualcommの「Snapdragon 410」で、CPU部は4コア(最大1.2GHz)となる。

メインメモリは2Gバイト、内蔵ストレージは16Gバイト搭載している。

どちらかというとハイエンドなスマホ・タブレットが人気を集める日本の市場では「ちょっと物足りないのでは?」と思われそうなスペック。

それでも、2年前のハイエンドスマホ・タブレット(Qualcommの「Snapdragon S4 Pro」を搭載する機種)ぐらいの性能はある。

そう考えると、Androidスマホ・タブレットの進歩というものはすさまじいものだと改めて実感する。

ベンチマークテストをしてみると、3D表示はかなりもたつく。

しかし、それ以外の表示はむしろスムーズだ。3D表示を多用するゲームでもなければ、それほど問題を感じない。

ただし、動画や音楽を大いに楽しみたい場合、ストレージ容量がやや心もとない。

幸い、Z380KLにはmicroSDXCスロットが付いているので、microSDカードを別途用意して動画・音楽を保存するようにすればいい。

また、「Googleドライブ」の100Gバイトプランを2年間無料で使える権利も付いてくるので、ドキュメントファイルはクラウド保存するようにしておけば、ストレージの節約とデータ共有が両方できて「一石二鳥」。

 

絶妙なサイズ感

Z380KLは8型ディスプレイを搭載している。

ディスプレイは、視野角の広いIPS液晶を採用し、解像度はWXGA(800×1280ピクセル)、アスペクト(縦横)比は10:16となっている。

HD(1280×720ピクセル)の動画を画面いっぱいに表示できる上、画面の向きを問わずビジネス文章も見やすい。

ボディサイズは123(幅)×209(高さ)×8.5(厚さ)ミリで、重量は350グラムだ。仕事で持ち歩くカバンに入れてもかさばらないし、重みが増える感じもあまりしない。

移動中に動画や電子書籍を楽しむ、という使い方にもピッタリ。

手帳タイプのカバーを付ければ、“書籍度”はより増すだろう。

Z380KLには、GPS/GLONASS、加速度センサー、磁気センサーや電子コンパスなども搭載している。

仕事中、あるいは旅行中に目的地までのナビゲーションにも便利に使える。

自動車の車内にスマホ用ホルダーを取り付けてZ380KLを固定して使えば、カーナビの代わりにもなる。

どこにでも持ち運びやすい絶妙なサイズ感と、後述のモバイル通信機能を組み合わせれば、「どこにでも持ち歩けるコンパニオン」的な使い方も可能。

 

LTEや音声通話にも対応

Z380KLは、税別で3万円前後の価格帯ながら、LTE/3G/GSMのモバイル通信機能を有する。

SIMカードはmicroサイズで、対応する周波数帯域は以下の通り。

  • LTE:Band 1/3/8/9/18/19/26/41
  • 3G(W-CDMA):Band 1/6/8/9
  • GSM:850/900/1800/1900MHz

周波数帯的にはLTEネットワークはNTTドコモ・au(KDDI)・ソフトバンク/Y!mobileいずれにも対応している。

ドコモ回線を使うMVNO(仮想移動体通信事業者)のSIMカードを挿入してみると、すぐにアンテナピクトが立った。

その後、APNの設定画面を表示すると、ドコモの「mopera U」と主要なMVNOのAPNがプリセットされていた。

幸いにも、今回利用するMVNOのAPN設定はプリセットされていたため、一覧から選択してすぐに「4G」表示が出て、LTEでデータ通信ができた。

なお、LTE通信におけるZ380KLの理論上の最高通信速度は下り150Mbps、上り50Mbpsとなる。

これで、Wi-Fiがない場所でも、メールやSNSの閲覧、ナビゲーションや(通信容量・速度を気にしないなら)動画・音楽・電子書籍のダウンロードができる。

 

普通のモバイル通信対応のAndroidタブレットなら、「データ通信ができる」でおしまいだが、Z380KLには3G・GSMでの音声通話機能が付いている。

本体上部のスピーカーは受話部を兼ねていて、電話をする際はスピーカーあたりに耳を当てれば大丈夫。

送話部(マイク)は、本体の下部に付いている。ダイアラー(電話発信アプリ)もしっかり付いているので安心。

ただし、下の写真を見れば分かるとおり、本体を耳に当てて通話すると非常に目立つ。

かといって、ハンズフリー通話をすると、相手の声も筒抜けになってしまう。

スマートに通話機能を使いたい場合は、イヤフォンマイク、あるいはBluetoothヘッドセットを使うことをお勧めする。

これらを使えば、別にケータイやスマホを持ち歩かず、Z380KL単体で結構便利に使えるだろう。

 

バッテリー駆動時間

Z380KLのバッテリー容量は4000mAhと、スマホより多め。

満充電からの駆動時間は、公称値でWi-Fi接続時が約10.5時間、モバイル通信時が約10.25時間となっている。

実際に使ってみると、ほぼその通りの駆動時間で、画面のスリープが長いとより長持ちする傾向にあった。

電車で片道1~2時間通勤している間に使う、という用途であれば余裕をもって対応できる。

ただ、これを持ち歩いて営業先を転々としながらプレゼンテーションに使うとなると、若干心もとないことも事実。

その場合、市販のモバイルバッテリーを使って充電するのもいいが、オプション品のカバー型予備バッテリー「ZenPad 8.0 Power Case」を使うと、本体と一体化できていいだろう。容量は4330mAhで、最大で6時間駆動時間を延長できる。

価格は6000円(税別)前後。

Power Caseは、Z380KLのカバーの代わりに装着する。

本体への給電は、本体背面のポゴピン形式のUSB端子から行う。

Power Caseの充電は、本体のMicro USB端子を介して装着した状態で行えるほか、取り外した状態でもPower Case同梱のドングルを使って行うこともできる。

ちなみに、本体背面のポゴピン形式のUSB端子は「ZenPad 8.0 Audio Cover」(税別で1万1000円前後)でも使う。

このカバーには5つのスピーカーとサブウーファーが付いており、本体カバーの代わりに取り付けると「DTS-HD Premium Sound」によるサラウンド再生が可能となる。

ただし、Power Caseとは排他使用となるので注意しよう。

 

課題

手頃な価格でLTE通信可能、そして音声通話にも対応しているZenPad 8.0 Z380KL。

率直なところ、レビューのために手にした当初は「一体誰のためのタブレットなんだろう?」という疑問がぬぐえなかった。

だが、実際に使ってみると、Z380KLのターゲットがだんだんと見えてきた。

「タブレットを使ってみたい。でも、それとは別にケータイやスマホを持つと、維持費が高いし、かさばるしなぁ……」という人向けのタブレットなのではないだろうか。

このサイズ感、そして音声通話対応も、こういうペルソナ(想定人物像)なら納得が行く。

 

Z380KLはいわゆる「上級者」向けのタブレットではない。

そのことは、ASUS Launcherに「簡単モード」が備わっていることからも分かる。

文字入力システムに変換の正確さに定評のある「ATOK(ATOK for ASUS)」を搭載していることも、後から文字入力用アプリを入れることを“知らない”人のことを考えた結果なのだろう。

ただ、上級者以外のユーザー層を狙ったタブレットであるならば、困ったときに参照するであろう「ASUSサポート」アプリはもう少し頑張ってほしかった。

というのも、アプリ自体は日本語表示できるのに、取得できる情報が事実上英語で書かれたものしかない。

英語が読めるなら何とかなるかもしれないが、読めない人もいる。日本語の情報を少しでも充実させてほしいところである。

ともあれ、「ライトな1台持ち」には間違いなく良い選択肢のひとつ。

「格安スマホ」を検討していて、タブレットにも興味のある人は、Z380KLもぜひ選択肢に入れてみてほしい。

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