ドコモは今月13日、2015年夏モデルの新製品発表会を開催。
この中で、ハイエンド端末に隠れるように発表されたのが、ミドルレンジ向けの「Xperia A4 SO-04G」。
ツートップ戦略からの乗り換え需要を狙った戦略的なモデル。
本体はコンパクトで持ちやすい
Xperia A4は、Xperiaシリーズの中では比較的コンパクトな、メインストリーム向けのモデル。
キャッチフレーズは「今を詰め込んだ、コンパクトスマートフォン」。
縁が丸く処理されており、掴んだ時の柔らかな感触が特徴。
本体は樹脂製。
「Xperia Z4 SO-04G」(以下Z4)と比べると約2mm厚い、それでも1cmは切っている、
幅が狭い分、しっかりしたホールド感が感じられる。
ディスプレイ
ディスプレイは4.6インチのHD解像度で、
ハイエンド端末の高精細な液晶を見慣れた目にはやや物足りない感もあるが、視認性は良い。
さらにXperia A4では、細いフォントを使って視認性を高めている。
カメラ機能が秀逸
Xperia A4には、上位モデルであるZ4とほぼ同じメインカメラが採用。
「プレミアムおまかせオート」でZ4に新規追加された「料理」がA4にはない、
ARマスク機能が利用できないが、それ以外の部分はほぼ同じ。
画素数は2,070万画素、ISO感度は最高12800で、
特に夜景に関しては、現行のスマートフォンでは最強のスペック。
動画撮影でも4K動画の記録に対応しており、カメラ機能を重視しているユーザーにとっては、非常に魅力的。
フロントカメラは220万画素で、ここは510万画素・広角25mmのレンズを採用したZ4と比べると大きな差がある。
普通にセルフィー撮影をするぶんには十分な性能を持っており、
スタイルポートレートなどの遊び要素も利用可能。
ツートップ戦略
2年前、ドコモが「ツートップ戦略」と称してソニーモバイルの「Xperia A」とサムスンの「GALAXY S4」を戦略的に優先して販売していたころ、
Xperia Aはメインストリーム向けとして、100万台以上と言われる販売実績を上げた。
ちょうどその当時購入したユーザーの2年縛りが解ける時期でもあり、A4は買い替え需要を狙う重要なモデル。
Xperiaシリーズのインターフェースや機能になれたユーザーにとっては、
比較的低価格で性能が充実した後継機があれば、そちらを選びたいという気持ちもあるはず。
Xperia Aとの比較
機種名 | Xperia A | Xperia A4 |
---|---|---|
OS | Android 4.1 | Android 5.0 |
サイズ(H×W×D) | 約131mm×約67mm×約10.5 | 約128×約66mm×9.1mm |
重量 | 約141g | 約129g |
連続待受時間 | 約420時間(3G)/約390時間(LTE) | 約760時間(3G)/約620時間(LTE) |
連続通話時間 | 約630分(3G) | 約700分(3G)/約990分(LTE) |
ディスプレイ | 4.6インチ(1,280×720ピクセル) | 4.6インチ(1,280×720ピクセル) |
CPU | APQ8064(クアッドコア、1.5GHz) | MSM8974AC(クアッドコア、2.5GHz) |
内蔵メモリ(RAM) | 2GB | 2GB |
ストレージ(ROM) | 32GB | 16GB |
外部ストレージ | microSDXC(64GB) | microSDXC(128GB) |
メインカメラ | 1,310万画素 | 2,070万画素 |
インカメラ | 31万画素 | 220万画素 |
4K撮影 | – | ○ |
ISO感度最大 | 1600 | 12800 |
Wi-Fi | IEEE802.11a/b/g/n | IEEE802.11a/b/g./n/ac |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 |
LTE通信速度(受信/送信) | 100Mbps/37.5Mbps | 150Mbps/50Mbps |
VoLTE | – | ○ |
Xperia Aと比較すると、A4はCPUが1GHz速くなったほか、
LTEも下り150Mbps、Wi-FiはIEEE 802.11acに対応。
カメラの画素数もメイン側で約700万画素、インカメラ側で約190万画素向上している。
特にカメラの性能向上は著しく、最大ISO感度がISO1600からISO12800へと大幅にアップ。
A4の処理速度は1世代前のフラッグシップであるZ3と同等であり、ゲームなどを含めて、
処理速度で不満に思うことはほとんどない。
Z3 Compactとの比較
Z3 Compactも、高い人気を集めた機種。
スペックを比べてみると、2台は非常によく似ている。
最も大きな違いはOSがAndroid 5.0か、4.4かという違い。
Z3 Compactは1世代前のモデルとはいえ、フラッグシップであるZの名を冠したモデルでもある。
型落ちになったことで本体の実売価格も下がることになる。
機能的にもほぼ同等なので、Xperia Aからの乗り換えで、どちらを取るか悩みどころ。
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