LINEは11日、定額制の音楽配信サービス「LINE MUSIC」を公開。
5月にはサイバーエージェントとエイベックス・デジタルが同様のサービス「AWA」を公開。
それぞれのサービスはどこが違うのか。
楽曲数や料金プラン、独自機能などを比較・解析。


楽曲数
サービス名 | AWA | LINE MUSIC |
---|---|---|
開始時点の楽曲数 | 数百万曲 2015年末までに500万曲 2016年末までに1,000万曲 |
150万曲以上 2015年内に500万曲以上 2016年に3,000万曲以上 |
サービス開始時点でのレーベル・プロダクション数 | 23社 | 28社 |
AWAは、サービス開始時点での具体的な楽曲数を公表していないが、2015年末までに500万曲としている点で、両サービスとも同じ。
ただ2016年には、AWAは1,000万曲、LINE MUSICは3,000万曲以上、長い目でみると「LINE MUSIC」の方が充実していきそう。
提供するレーベルやプロダクションの数は、「LINE MUSIC」の方が多くより幅広いアーティストに対応。
料金プラン
サービス名 | AWA | LINE MUSIC |
---|---|---|
料金プラン | Lite Plan:月額360円(予定) プレイリスト視聴とラジオ視聴が可能 Premium Plan:月額1,080円(予定) Lite Planの機能のほか、オンデマンド視聴、プレイリスト作成/公開が可能 |
ベーシックプラン:月額500円(学生300円) 30日間、20時間まで視聴可能 プレミアムプラン:月額1,080円(学生600円) 30日間、時間無制限で聴き放題 |
無料期間 | サービス利用開始から3カ月間 | 6月11日から8月9日まで |
非課金の場合 | 制限時間付きで利用可能 | 楽曲再生は30秒までなど一部機能を制限 |
AWAでは、月額360円(予定)の「Lite Plan」、
月額1,080円(予定)の「Premium Plan」、LINE MUSICは月額500円の「ベーシックプラン」、月額1,080円の「プレミアムプラン」と、
どちらのサービスも2種類の有料プランを用意。
LINE MUSICには、学割が存在し、学生であればよりおトクに利用できる。
サービス内容では、月額1,080円のプランが、どちらもフル機能を利用できる点は同じ。
安価なプランは、若干仕様が異なり、AWAではプレイリストの作成ができないなど、機能を一部制限する代わりに時間制限などはない。
一方LINE MUSICではフル機能が利用できるが、楽曲は30日間で20時間までという時間制限が設けてある。
AWAの「Lite Plan」では、オンデマンド視聴(楽曲を検索して再生)に対応しておらず、任意のプレイリストが作成できない。
既存のプレイリストの視聴に限られる点は注意。
6,000以上のプレイリストが既に用意されており、お気に入りのものを見つけられれば、あまり気にする点ではない。
LINE MUSICの「ベーシックプラン」は、「Lite Plan」と比べ割高だが、フル機能が利用できる。
20時間という制限があるが、単純計算で1日40分まで音楽が楽しめる。
40分という時間は人によって評価が分かれるところ。
両サービスとも有料プランを契約しなくても一応サービスの利用は可能。
AWAの場合「制限時間付き」で利用できるとしているが、実際何分まで利用できるかなど詳細はアナウンスされていない。
LINE MUSICは、1曲の再生時間が30秒まで、機能も一部制限と、あくまで“定額制”サービスとして打ち出したいという思惑がある。
どちらも現在は無料でフルサービスを利用できるが、LINE MUSICはいつ始めても8月9日までなのに対し、
AWAはサービスの利用開始時点から3カ月間お試しできる。
プレイリストが強いAWA
AWAは、「プレイリスト」が目玉機能となっている。
ユーザーが自分で複数の曲からなるプレイリストを作成し公開できる。
プレイリストには、タイトルや、説明文のほか、「Happy」、「Relax」、「Love」などのジャンルを設定可能で、
プレイリストを検索する際にユーザーは自分の聴きたいジャンルを簡単に探せる。
プレイリストは、一般ユーザーが作成したものだけでなく、アーティストや音楽プロデューサーによるものも多数公開されており、
プロが選ぶ楽曲を手軽に楽しめるのも大きな売りになっている。
そのほか、独自開発したというリコメンド機能により、ユーザーの再生履歴や行動から楽曲を提案してくれる。
LINE MUSIC
LINE MUSICの特徴的な機能といえば、やはり「LINE」との連携。
お気に入りの楽曲を1曲単位でスタンプのようにLINEの友人にシェアできるほか、作成したプレイリストのシェアも可能となっている。
「ちょっとこれ聴いてみて」と、気軽に友人に楽曲をおすすめできるのは、LINEならではの機能。
LINEの友人が聴いている曲をリスト表示する、「フレンズチョイス」機能も実装。友人の音楽嗜好がわかるのも、
「音楽サービス」ではなく、「コミュニケーション」として利用してほしいというのがLINEの意向。
まとめ
使い勝手についても、AWAのUIは、非常に洗練されていてオシャレだし、LINE MUSICのUIは、LINEに近く親しみやすい。
AWAでは、今後FacebookやTwitterなどでプレイリストをシェアできる「シェア機能」やオフライン環境でも楽曲が聴ける「オフライン再生モード」などの実装を予定。
LINE MUSICもアップデートによる機能追加をしていくはず。
せっかくどちらも無料でフル機能を試せるのだから、たくさん使ってどちらを利用するか見極めていくのがよさそうだ。
コメントを残す