ファイルの保存や共有で役に立つ「Dropbox」は使いこなすと便利なサービス。
クラウドを利用するということで設定や操作が難しそうなイメージがあるが、使ってみると意外に簡単。
今回は、Dropboxの基本から知っておくと便利な使い方まで紹介します。Evernoteとの違いについて解説。

ネット環境があるデバイスならどこからでもファイルにアクセスできる点で人気のDropbox。
しかし、同じくクラウドに保存できるサービスとしてEvernoteも強い支持を得ている。
この2者のサービスの違いとは何か?
「情報」を溜められるEvernoteと「ファイル」を溜めるDropbox
Dropboxはクラウドストレージ、つまりネットに用意されたディスクスペースで、パソコンやモバイルデバイスのストレージと同じ感覚でファイルを保存しておくことができる。
それに対しEvernoteではファイルを添付することができても、どちらかというと気になる情報をクリッピングして保存する機能がメイン、
その名の通り「ノート」的な役割が強いサービス。
例えばメモを保存するとしても、Evernoteでは文字を入力してノートを保存、または紙に書かれたメモを撮影して写真をノートに貼りつけるという形式になる。
一方、Dropboxではメモのテキストファイルや画像ファイルを保存、という形に。
また、Evernoteはメイン画面でノートの要約が一覧で表示されるスタイルであるのに対し、
Dropboxはあくまでストレージであるため画像ファイルのサムネイル以外はアイコンとしてファイルやフォルダの種類が分かる仕組み。
このあたりも情報をノートとして保存するEvernoteとストレージとしてファイルを保存するDropboxの違いが現われている。
アルバムとして使うならどちらが便利か?
EvernoteとDropbox、アルバムとして使うならどちらが便利か
どちらも多様な利用法があるサービスでだが、
例えばもしEvernoteとDropboxそれぞれで複数枚の写真をまとめてアルバム的な使い方をした場合、
機能や便利さの点でどう違ってくるのか比較する。
Evernoteで写真を扱う場合、ノートを作って写真を張りつけ保存していく。
この際、Evernoteなら1枚のノートに複数の写真を張り付ける形でも、ノートをまとめる「ノートブック」を作成してその中に写真を貼ったノートを保存していくという使い方が可能。
また、ノートに写真に対するコメントを書き込むことはもちろん、写真そのものに図や文字を書き込むこともでき、
情報量が多いアルバムが作れそう。
一方、Dropboxの場合はフォルダに画像ファイルをまとめて保存するだけ。
写真内にコメントや図の書き込みはできないが、Dropboxではファイル編集など共同作業のために、ファイルにコメントを残す機能がある。
他のユーザーと共有した場合、写真の感想などをコメントとして残すことができる。
さらにDropboxは様々な形式のファイルがプレビュー可能で、モバイルデバイス上において画像ファイルは1回タップするとプレビューが表示され、
さらにタップするとフルスクリーン表示になる。
写真は左右にスワイプすることで同じフォルダ内の写真が次々と表示され、スライドショーのように使える仕組み。
写真と共に思い出など書き込みたい場合はEvernote、枚数の多い写真を見せる使い方をしたい場合ならDropboxの方が便利。
共有機能の違いは?
共有機能はどのような違いが?
また、他の人とファイルなどをシェアしたい時に役立つ、クラウドサービスの大きな特徴である共有機能はどう違うのか。
共有リンクを使って情報の表示やファイルのダウンロードができるのはDropboxとEvernote、どちらも同じ。
Evernoteは自分が作成したノートのURLをEvernote 上からFacebookやTwitterといったSNSに投稿したり、
メールとして送ることがPCとiOS版で可能(Android版はメールのみ)。
Dropboxはサービス上からメールでファイルのURLを送ることができるが、
SNSへの投稿はモバイルアプリ版から写真・動画を投稿したい場合など限定されている。
ただし、以前にも紹介した特定のユーザーとフォルダを一緒に利用できるフォルダ共有や、
相手に必要なファイルをアップロードしてもらうファイルリクエスト機能など、ファイルのやりとりについての共有機能に優れている。
同じクラウドを使ったサービスでも、Dropboxはファイル保存、Evernoteは情報の保存といったそれぞれの強みがある。
こっちの方が便利なはずだからと片方しか使わない、というのはもったいないこと。
実際に使いくらべつつ、自分のライフスタイルにあわせた活用法を模索していくのが賢い。
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