DMM mobileは、7月2日より、データ通信サービスの価格改定を発表した。
1GBプランが713円→680円に値下げへ。
さらに、ライトプランに加え、15GB、20GBのプランも新設。
これにより、DMM mobileが取り扱うプラン全てが、格安SIM業界の最安値となる。

値段が改定となったプランは1GBと容量は少ないながらも、LTEの高速通信が付いていての680円は魅力的。
これは、どのくらいの優位性があるのか。
他社の同価格帯(税込み1,000円付近まで)のプランと比較してみよう。
MVNO | プラン名/月額料金 | 容量 | 1GBあたりの価格 | |
---|---|---|---|---|
DMM mobile | シングルコース データSIMプラン/ 680円 |
1GB | 680円 | |
楽天モバイル | データSIM 3.1GBパック/ 972円 |
3.1GB | 314円 | |
NifMo | データ通信プラン 1.1GBタイプ/ 691円 |
1.1GB | 628円 | |
BIGLOBE | BIGLOBE LTE・3G データSIM エントリープラン/ 972円 |
3GB | 324円 | |
IIJ | データSIM シングルスタートプラン/ 972円 |
3GB | 324円 | |
日本通信 | b-mobile SIM ライトプラン/ 1,274円 |
3GB | 424円 | |
UQ mobile | データ高速プラン/ 1,058円 |
3GB | 353円 | |
※ひと月単位で高速データ通信が設定されているプランを抽出。 「定額無制限」プランや「1日あたり110MB」などのプランは含めていない。 |
表では1GBあたりの価格的には楽天モバイルの314円がトップとなっているが、
DMM mobileのほぼ同じプランである3GBは月額918円。
100MB分、楽天モバイルがお得だが、料金ではDMMモバイルに軍配があがる。
どちらを選んでも業界最安値なので(7月7日現在)、自分の使う容量に合わせて選ぶといい。
値下げ競争が激化するMVNO
6月22日にNifMoが「月額640円(税抜き)で1.1GB」という低価格プランを開始した。
業界最安値をうたうDMM mobileはその対抗手段として、価格改定に踏み切ったのかもしれない。
料金が安くなることは消費者にとって非常に大きなメリットとなるのは確か。しかし、本当にメリットなのかというとそうとは限らない。
低価格化により話題が集中すれば、ユーザ数が急激に増加する可能性もある。そうなると引き起こされるのが、速度低下。
モバイルデータの通信速度は道路と同じで、ユーザが多ければ混雑して遅くなる。
そうならないためには、キャリアからレンタルしている回線や自社のサーバ機器を増設して対応する必要があるが、
ユーザの急増具合によっては間に合わない可能性もある。
また低価格化を優先するがために、回線速度を絞って多くのユーザを接続させることも起こりえないとは限らない。
このままMVNO各社で価格競争が激化すると、ユーザの利便性や快適度がないがしろにされるのではないか?
そんな不安がある。
価格が安くなるのは喜ばしいこと。しかしMVNOとしては、価格だけでなく付帯サービスや快適さ(速度)なども重視したいところ。
単純な価格の優位性だけではなく、サービス内容や既存ユーザの評価、そしてなにより自分の使い方を考慮して検討してはいかが。
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