MVNOに参入する企業が昨年から相次いでいますが、多くは値段の安さやサポート内容、格安スマホのバリエーションで争っていますが、このたび株式会社キャムキャスト7が提供を開始した「CamCastMobile」は、従来のMVNOが提供するサービスとは一線を画すものです。

「CamCastMobile」
サービス最大の特徴は「アップロードでのデータ使用量が無制限かつ、スピード制限もなし」という点にあります。
これまで「ダウンロード容量制限なし」というサービスは幾つも提供されてきましたが、CamCastMobileのようなサービスを実施したMVNOはありません。
普段、私たちが重視するのは、快適なウェブサイトの表示やSNSでメッセージのやりとりができること、スムーズな動画の再生がほとんどだったため、こうした発想へと至ることがなかったかもしれません。
ただ、アップロードをそんなに使う機会があるかというと、そう多くはありません。
ニーズとして最初に思いつくのは、動画配信を頻繁に行うYouTuberやニコ生主。
通信環境の整った自宅やスタジオ等であれば問題ありませんが、屋外や固定通信を持てないという環境では配信もままならず、大量の動画をアップロードすることで通信制限がかかってしまっては自身の活動に支障をきたすのは明白。
本サービスはドコモの回線網を使い、IIJがMVNEとしてキャムキャスト7に施設を貸し出す形で運用されます。
バックボーンが安定性に定評のあるIIJのものを利用しているのであれば、安心して利用できるといえるでしょう。
気になる価格は、SIMのみの1年契約コースが128,000円、2年契約コースは138,000円。モバイルルーターやUSBスティックがセットになったプランだと、1年契約コースで138,000円、2年契約コースだと198,000円という価格設定です。
初期費用なし・会場料金不要ということですが、やや高額な価格設定と年間契約となっており、利用ニーズを含めハードルの高いサービスに感じられます。
どれくらいのユーザから支持を得られるか気になるところではありますね。
2016年3月までは特別キャンペーン中で特別価格で提供されているとのこと。
これまでの常識にはなかったサービスが登場したことで、今後、新規参入を考えている事業者も新たなビジネスプランを打ち出していくのかもしれません。
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