ドリーム・トレイン・インターネットが提供している格安SIMサービス「DTI SIM」は、安い料金で高品質の格安SIMを手軽に利用できるのが特徴。
サービスの全容をチェック!

「DTI SIM」
インターネット黎明(れいめい)期からプロバイダーとして名をはせ、MVNOにも早くから参入していた1社。
それが、ドリーム・トレイン・インターネット(以下、DTI)だ。
もともと、同社は「ServersMan SIM LTE」と呼ばれる、速度を絞って低価格を実現したサービスを提供していた。
これを、トーンモバイルに移管。2015年9月には、新たに「DTI SIM」と呼ばれる新サービスを開始した。
現在のDTIはフリービットの100%子会社で、個人向けのインターネット接続サービスや、サーバレンタルなど、インターネットのインフラに関わる幅広い事業を展開している。
冒頭で述べたように、MVNOへの参入も早く、2012年には467円(税別、以下同)で利用できるServersMan SIMを開始。
「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉がトレンドになる前からこの事業に携わっていた、いわばMVNOの老舗といえる会社だ。
そのDTIが新たに始めたのが、DTI SIMだ。速度を絞って低価格を実現していたServersMan SIMとは異なり、DTI SIMは、スマートフォンでの利用を前提とした高速サービスを提供している。
ネットワークはLTEに対応。
利用する端末にもよるが、iPhone 6s、6s Plusであれば、下り最大262.5Mbpsがその理論値だ。SIMロックフリーモデルとして販売されているLTEのカテゴリー4に対応した端末の場合は、下り最大150Mbpsになるケースが多い。
もちろん、これはあくまで理論値で、スループットは環境によって左右されるが、スマホで使ってもストレスなく使える速度が出ると考えればいいだろう。
ここでのポイントは、LTEをフルスピードで利用できる点にある。
現在は、SIMカードのみの提供で端末は販売していないが、家電量販店やメーカーの直販で販売されている、各種SIMロックフリー端末を利用できる。
ネットワークはNTTドコモから借りているため、中古品、新古品として流通している、ドコモのSIMロックがかかった端末にも対応する。
動作確認済みの機種は、DTIのWebサイトから確認できる。
最新のiPhone 6s/6s Plusも動作確認済み。
ドコモのスマートフォンは、ほぼ動作確認が取れている。
業界最安クラスの料金
DTI SIMの大きな特徴は、その料金の安さにある。
用意されている料金プランはシンプルで、「データプラン」「データSMSプラン」「音声プラン」の3種類。それぞれに、1GB、5GB、10GBという3種類のデータ量が設定されている。
データプランで1GBの料金プランは、月額600円。データSMSプランはそこに150円をプラスして750円。音声プランは1200円。
データプランが基本にあり、そこに150円を追加するとSMSが、600円を追加するとSMSと音声通話が利用できるようになると考えれば、理解しやすいだろう。
同様に、5GBのデータ量だとデータプランで1220円、データSMSプランで1370円、音声プランで1920円となる。
10GBのデータ量の場合は、それぞれ2200円、2350円、2900円。
現状では、大手キャリアの料金は通話定額を選んだ場合、5GBで約8000円。
DTI SIMの場合は音声通話を使った分だけ従量で料金がかかるため、一概には比較できないが、最低限の維持コストとしては1920円で済む。料金としては、おおよそ4分の1。
大手キャリアと比べた時に安いのはもちろん、MVNOの中でも業界最安クラスの安さを実現している。
特に安いのが「音声プラン」。
1GBで1200円、5GBで1920円、10GBで2900円という価格は、まだ多くの競合他社が追いつけていないところ。
他社からのMNPも可能なので、メイン(1台目)のスマートフォンを安く使いたいというユーザーにはピッタリの料金プランといえるだろう。
容量 | データプラン | データSMSプラン | 音声プラン |
---|---|---|---|
1GB | 600円 | 750円 | 1200円 |
5GB | 1220円 | 1370円 | 1920円 |
10GB | 2200円 | 2350円 | 2900円 |
申込はネットで簡単
利用するための手間も少ない。最初の手続きとして必要なのが、申し込み。
これは、DTI SIMのサイトで行う。
手順は次の通り。
まず、DTI SIMのサイトからメールを送る。
返送されてきたメールにあるURLから専用フォームにアクセスして、必要事項を入力。
この際、毎月の支払いに利用するクレジットカード番号も必要となる。
データプランの場合はこれだけでOKだ。あとはDTIからSIMカードが発送されてくるのを待つだけ。
SIMカードは、申し込み確認後の翌日に発送される。
SIMカードのサイズは標準、micro、nanoから選べる。
音声プランの場合は、本人確認の手続きが必要となるため、日本郵便の「本人限定受取郵便」が利用される。
受け取りの際には、運転免許証やパスポート、写真付き住民基本台帳カードといった、各種公的証明書が必要となる。
手続きのほとんどがネット上で完結するため、わざわざショップに赴いて長時間待つといったこともない。
手軽に契約できるのも、MVNOの魅力といえるだろう。
SIMカードを挿したらAPNを設定
SIMカードが届いたら、自分で初期設定をしていこう。
初期設定といっても身構える必要はない。
基本的には、マニュアルに従って設定項目を入力していくだけだ。
端末にSIMカードを挿し、電波をつかんだら、データ通信をするために必要なAPNを端末に入力していく。
Androidの場合は、「設定」を開き、「その他の設定」から「モバイルネットワーク」を選択。
「アクセスポイント名」と書かれた項目で、APN情報を追加すればよい。
必要な項目はAPNとユーザー名、パスワード。APNには「dti.jp」、ユーザー名には「dti」、パスワードには「dti」と入力。
認証タイプが選択できる場合は、「CHAP または PAP」に切り替えておくようにしよう。
APN情報を作成したら、これを保存する。
最後に、チェックをつけると、通信が始まるはずだ。
iPhoneの場合は少々設定方法が異なり、「APN構成プロファイル」と呼ばれるファイルをダウンロードして、APN設定を書き換える必要がある。
プロファイルのダウンロードには、インターネット接続が必要となるため、Wi-Fiなど別の手段を用意しておくようにしたい。
APN構成プロファイルは、DTIの設定のページからダウンロードできる。
ダウンロードしたら、あとは画面の手順に従って、APN構成プロファイルをインストールすればよい。
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